本間浩一(自分史活用アドバイザー、自分史活用推進協議会副理事長)

自分史フェスティバル2014

8月13日(水)の15:30から小ホールで開催されるパネルディスカッション 『自分史の広がりから何が生まれるのか』 のモデレーターを務めます。

■ご挨拶

 ひとり一人の人生に正解があるわけではありません。自分史も、誰がいつどういう内容でどのような方法で作るのか、正解はありません。

 学校で教わった歴史は、記録を残す運に恵まれた支配者と偉人の歴史に濾過・圧縮されています。万里の長城も、始皇帝をはじめとした歴代の皇帝が作ったと記述されていますが、千年以上にわたって石をひとつずつ積み上げたのは、名もない人々でしょう。それぞれの人生の一部が集積して、人類がつくり上げた世界最大の建造物が遺されました。

 21世紀、私たちはすべての人がその個々の歴史を遺すことが可能な時代を迎えました。「日本史」や「世界史」に並んで自分史をはじめとした「個人史」がひとつのジャンルとして確立することは必然であるようにも思います。そして、個人として自分自身と自分に連なる「自分史」に敬意を抱きそれらから学ぶことはあらたな文化・文明の始まりになるとも考えています。

 自分史フェスティバルが、その一助となることを願っています。

■プロフィール (自分史活用アドバイザー紹介ページより転載)

 父の急逝を契機に、1990年代から主にインターネットを活用した自分史作りのサポートの試行錯誤を続け、今年で22年目を迎えました。

 リクルート社勤務時代の「自分史クラブ」、独立後に個人で運営していた「自分史カフェ」の開発を行っていました。 個人の歴史と社会・コミュニティの歴史の接点として博物館にも着目し研究をしています。

<略歴>

1960年 群馬県生まれ。

1986年 東京大学理学系大学院修了、リクルートに入社。
情報システム、インターネット利用ビジネスで技術系の業務を担当。

1997年 自分史作成サイト「自分史クラブ」を公開。
インターネット普及早期に支持を集め、数万人のユーザーが登録。

2004年 個人運営サイト「自分史カフェ」公開。

2005年 独立。

2007年 「コミュニティ、関心事の自分史」である博物館の重要性に目覚めて、早稲田大学文学部で学芸員資格単位取得。

2010年 スマイルメディア社の年表創造コミュニティ「Histy」に開発に参加。

2011年 博物館に関する個人的な研究の延長で、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科を修了。博士(システムデザイン・マネジメント学)。

2012年 株式会社ディレクターズパラダイス 創業、代表取締役。

2013年より、「慶應義塾と戦争」アーカイブ・プロジェクトのお手伝い。
70年前の青春の記憶と記録に触れる機会をいただいています。

2014年 自分史活用活動を「自分史カフェ」の名で再開


自分史フェスティバル2014の実行委員会


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