2014のパネルディスカッション風景。(2015は会場が変わります。)
会場 きゅりあん 7階イベントホール ステージゾーン
内容
終戦の「昭和20年」と戦後70年の今年「平成27年」。
時代をとおして変わりゆくものと変わらぬものを「個人のヒストリー」を軸に考える時間としたいと思います。パネラーがそれぞれに取り組まれていること、関心をお持ちのことの紹介の後、共通点や考え方の広がりについて意見交換し、最後は一つの結論にまとめることにはこだわらずに進行いたします。
パネラー(敬称略):
小林多寿子(一橋大学教授)
都倉武之(慶應義塾福沢研究センター准教授)
宮本聖二(NHK放送研修センター エグゼクティブ・プロデューサー)
パネラーのご紹介(五十音順、敬称略):
小林多寿子
(一橋大学 大学院社会学研究科・社会学部教授)
主要研究領域: 経験社会学、ライフストーリーの文化社会学的研究、質的調査法
現在の研究テーマと今後の抱負: 個人的経験を質的に表現することをめぐる社会学的探究に取り組む。語りやオーラリティをめぐる社会学的検討、「ライフ」をあらわすことの文化社会学的研究、社会学的手法としての質的調査の実践をめぐる問題などを研究。1990年代後半以降、多くのライフストーリーが集積される動きをライフストーリー・アーカイヴ現象として注目し、そのアーカイヴ現象の社会学的意味を個人の<歴史化>と世代継承性(ジェネラティヴィティ)という観点から考察する経験的研究が進行中。
専攻領域:近代日本政治史、近代日本政治思想史、近代日本メディア史
最終学歴:慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程満期単位取得退学。修士(法学)
職歴:武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部専任講師、慶應義塾福沢研究センター専任講師を経て、現職。
2013年8月から「慶應義塾と戦争」アーカイブ・プロジェクトを担当し、戦後70年を迎える2015年を目処に以下に取り組んでいる。
慶應義塾、学生や卒業生関連のオリジナル資料を収集し、後世に伝えることに資する
当事者の聞き取りや回想記を収集し、研究に活用できるようにする
戦時期の慶應義塾の人・組織の動きを知るための基礎的なデータを整備する
上記の資料やデータを、展覧会やインターネットで積極的に公開する
宮本聖二
(NHK放送研修センター エグゼクティブ・プロデューサー)
1981年 早稲田大学法学部卒業後NHK入局
鹿児島、沖縄放送局、報道局アジアセンター、「おはよう日本」などでディレクター、プロデューサーとして ニュース・報道番組、ドキュメンタリーを制作。
2008年から「NHK戦争証言プロジェクト」で編集責任者をつとめ
2011年から「NHK東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者
戦争と震災に関わる証言を集めて番組を制作、同時に「戦争証言アーカイブス」、「東日本大震災アーカイブス」などのデジタルアーカイブの開発にあたった。これらの取り組みで「放送文化基金賞受賞」。
本間浩一(自分史活用推進協議会副理事長)
写真は2014年のパネルディスカッションの様子