原健二(自分史活用アドバイザー、自分史活用推進協議会理事)

自分史フェスティバル2014


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■ご挨拶

 人は世代ごとに時間の長さ感覚は、変わって来ます。 20代の若者にとって「10年前って大昔だ!」です。 しかし半世紀も生きると「10年前って、ついこの間のことだ」と なります。

100年、1世紀はとてつもなく長い時間だと思っていましたが、 生きてみれば「あっという間」ということになるような気がします。 「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。」 時間は不思議な人間の観念の世界であり、ドラマでもあります。 生きた証しを残すのは、後世にとって金銭に換えられない遺産です。

自分の記録を親族に残し、自分の生きた痕跡を残すのが自分史で、 自分史は家族史だと思っています。わたしの母方の実家にある過去帳を 見ると 代々の戒名と没年が記されています。もっとも古い人物は、 戒名とともに、天明八年戌申三月三日卒 と記してあります。 たったこれだけのメッセージですが、後世のわたしにはドラマが見えて 来ます。

天明時代は全国的な飢饉で、国内で人口流動がはげしく起きた時代です。 文章として残してあげられれば、時空メッセージで 未来の親族にとってどれだけの宝になるのか、とつくづく思います。

2014年6月4日の丸ノ内パレスホテルでのベストファーザー ズ賞の挨拶文で、 ハートにささる言葉を見つけました。 「かつての父親は無口で頑固で怖い存在でした。経済の成長期には家族 を顧みない猛烈に働く父親がいました。経済が停滞し社会不安が大きく なると家族に対しても自信喪失の父親が問題となりました。また、わが 子かわいさのあまり非社会的な言動をするモンスターペアレンツの出現 が問題になり、近年ではイクメンから始まり友達感覚の父親が主流と なってきています。しかし、忘れてはならないのは、子供を授かること によって父親になるのであり、子供の成長は父親としての自分の成長で もあり、よき子育てはそのまま自分の人生をより充実させるものである ということです。…」

■プロフィール

大学新卒から、グラフィックデザインの仕事に携わって来ました。

CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)の 制作担当会社のデザインルームで8年間過ごしました。 憧れの仕事に着けた時代でした。

ビートルズ解散後の東芝EMIレコードを追い落とし、レコード業界に革命を 起こし、 CBS・ソニーが国内制作、海外制作ともに飛ぶ鳥を落す勢いの時代でし た。

サイモン&ガーファンクル、ボブ・ディラン、シカゴ、サンタナ、エア ロスミス…。

トレースコープという拡大機を使って写真のアタリを描き、 三角定規を使ってデザインレイアウトを書き、 写植指定・色指定を書き込むというデザインのアナログ時代を過ごしま した。

独立してからは、紙媒体のデザイン一筋の人生です。 7年前、母の人生日記を整理し、1冊の簡易本に作りあげて親族た ちに贈り、 たまたま、その簡易本が縁で、代表理事の前田義寛さんの自分史講座を手伝ってから 自分史に大きな意義を感じ、ここまで来ました。

ルネサンスというジムに5年間通っています。週20キロほ ど地味に走っています。

お酒は苦手ではありません。

「勝海舟の会」という日本初の勝海舟ファンクラブの幹事をやっていま す。  

<略歴>

デザイン一筋。人様に紹介するほどの大した履歴はありません。

 


自分史フェスティバル2014の実行委員会


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