特別講演 「自分未来史」~教育現場から見た自分史~(2013)

自分史フェスティバル2013


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撮影:河野裕昭



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講師: 代田昭久(前杉並区立和田中学校長)

時間: 17:20-17:50

会場: ホール

 

 

プロフィール

1965年5月 長野県下伊那郡鼎(かなえ)町生まれ

1984年3月 長野県立飯田高校 卒業 上京。

1990年3月 慶應義塾大学経済学部 卒業

1990年4月 株式会社リクルート 入社

1990年4月 広告事業部営業部に配属。論文コンテスト新人賞。

1994年4月 新規事業開発を担当。リクルート初の大学生向け教育ビジネスを起案。 「リクルートビジネススクール」を開設。校長に就任。

1998年7月 メディアファクトリー出向。映像製作事業部でスポーツコンテンツ開発の責任者。格闘技『PRIDE』ビデオシリーズを企画、担当。 

2000年2月『21世紀への伝説史 「長嶋茂雄」「王貞治」「ON日本シリーズ」』のプロ野球ビデオシリーズをリリース。同シリーズは20万本を超える大ヒットとなり、スポーツビデオ出版の売上げ日本新記録を樹立。 

2002年3月 株式会社リクルート 退社

2003年8月 株式会社 トップアスリート 設立 代表取締役就任

2005年10月 作家村上龍氏のミリオンセラー『13歳のハローワーク』の公式サイトを、株式会社幻冬舎、村上龍氏との共同事業として開始。大人と子供が仕事や将来について対話ができるコミュニケーションサイトとして注目を浴びる。

2006年1月 藤原和博校長と作家村上龍氏とで、若者の職業観の育成に役立つ〔13歳のハローワークマップ〕を制作し、定期的にイベント等を開催。

2007年4月 和田中学校運営協議会の外部委員として、地域と一体となった学校の運営に携わる。

2008年3月 株式会社 トップアスリート 代表取締役退任

2008年4月 和田中学校の学校運営協議会の推薦をうけ、東京都教育員会の採用面接試験の後、和田中学校の校長に就任。

2013年3月 和田中学校の校長を退任。

和田中での活動実績

杉並区立和田中学校の2代目民間人校長として、藤原和博前校長の後、5年間の学校改革を引き継ぐ。現場教員の負担軽減を掲げ、ICT技術を活用しながら教員の教育的パフォーマンスの向上に努めた。また、脳科学の第一人者である東北大学川島隆太教授の協力のもと、脳科学の理論に基づいた朝学習を行うことで、学力の基礎となる「記憶力と集中力」を飛躍的に高めることに成功。さらには、自ら教壇に立ち、答えのない現代社会の問題を考える「よのなか科」の授業を行い、こらからの社会を生き抜くために必要な「協働的な問題解決能力」の育成に励んだ。

積極的な情報公開と、地域住民や民間企業の活力を生かした学校経営を推し進め、夜間特別補習事業「夜スぺ」を軌道にのせ、休日の部活動をプロコーチに委託する「部活イノベーション」なども開始した。

こうした取り組みの結果、和田中の学力は、学力調査の結果、杉並区内でトップとなり、また、入学希望者も区内最多数となった。9割を超える保護者から、「和田中に通わせてよかった」との回答を得ている。

現在、和田中学校がこの10年で行った様々な取り組みは、他の公立学校や、自治体の教育政策として着実な広がりをみせている。

ホールのイベント 全体スケジュール(2013)