講演 「勝海舟とファミリーヒストリー」(2013)

自分史フェスティバル2013


2013自分史_0216_編集s

撮影:河野裕昭


講師: 髙山みな子(勝海舟玄孫)

時間: 15:30-15:50

会場: ホール

内容: 

江戸城と江戸の町を徹底的に潰す目的を持った明治新政府軍・西郷隆盛 の銅像が台東区上野恩賜公園にあります。建立されたのは115年 前の1898年・明治31年です。それに対し命がけの交渉で、 勝負し挑み守り抜いた江戸の救世主・勝海舟の銅像が10年前の平成15年、やっと墨田川を挟んだ対岸の墨田区役所横に建立されました。東京に暮らす私達は、歴史の真実を知らなければなりません。東京のヒーローはいったい誰なのか?

いまから146年前、日本は大変な時代を迎えていました。日本の近代国家としてのスタート前夜の革命の時期、それが戊辰戦争でした。

インターネット、テレビはもちろん、新聞、情報誌など何もない時代です。国際情勢を察知するなど論外、周囲の理解さえも自由にままならない当時、世界列強国から日本を守り、毅然とした外交能力を備えた国家に変革し ないと現状維持どころか、あっという間に、東南アジア・東アジア各国同様、日本国民は,食い物にされ、植民地化されることは間違いない状況でした。そのような東アジアの国際情勢の中、徳川幕藩体制を終わらせ、挙国一致の国家を短期間に作り上げなければならない状況の中で、既存の徳川幕府による国家体制を終わらせるため薩長が仕掛けた革命が戊辰戦争でした。

近代史の中、英国でも、フランスでも、大きく遅れていた米国でさえも、それぞれ17世紀後半から19世紀前半の中で、民主国家への第一歩となる革命を迎えました。英国の名誉革命は別格としても、18世紀フランス革命は、悲惨でした。ナポレオン戦争も含めての犠牲者、490万人。米国の南北戦争も国内の統一革命です。犠牲者60万人。日本の戊辰戦争の犠牲者は、2万人あまり。この数字は、日本らしい素晴しさを証明しています。当時の各々の国家人口に比しても、犠牲者の比率がケタ外れに違います。江戸東京を救った「江戸城無血開城」が何だったのか。その「江戸城無血開城」に、命がけの主役を果たした勝海舟とはどんなことを判断し、何を成し遂げ、その後どんな人生を過ごし、どんな家族を残したのか?勝海舟玄孫・高山みな子さんの自分史メッセージをお聞きになるため、ぜひご参加ください。

 

2013年7月15日「海の日」すみだリバーサイドホールにて開催された「勝海舟フォーラム」をご紹介します。左端が勝海舟・玄孫・高山みな子氏、右へ順次、乙女ねえやん曾孫・岡本汎告氏、坂本龍馬・本家9代目・坂本登氏、榎本武揚・曾孫・榎本隆充氏、ジョン万次郎曾孫・小西圭氏。

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◆ホールのイベント(2013): 全体スケジュール(2013)