本づくりの動機
父親が心筋梗塞で倒れ、生死の境をさまよった時、目の前から居なくなるかもしれない父親に何も伝えられていないと強く痛感しました。
言葉は消えてしまうが、文字は残る
そんな単純なことに改めて気が付き、父が存命なうちに感謝の気持ち、そしていくつかの本音を伝えたいと手紙を書きました。
この手紙を書いた後、
「今自分がようやく気が付いた”親への手紙”の事を本にして発信すれば、これがきっかけとなって他の方々も親へ気持ちを文字で伝える、ということにつながるのではないか」 と考えたのが本出版の動機です。
主な内容
幼少時代~現在に至るまでの時間経過に沿いながら、各時期での父親との思い出、その時の自分の気持ちなどを書きました。
最後はこれからどうしたいか、という未来への話も織り交ぜながら父親への感謝の気持ちで締めくくっています。
その後の反響
初期の頃(出版後、6か月くらいまで)は、知り合いを中心に数冊購入してくださった方が居ました。
内容的には「とてもいい」、「親に手紙を書くきっかけにしたい」といった感想が寄せられました。
しかし、残念ながらここ最近はほとんど売れていません。
また、父親からは手紙のことについて色々聞いたわけではありませんが、何か感じるものもあったようで、自分の記録の整理を始めたようです。
母親は私の手紙を読んで涙が止まらないと言っていました。
親というのはこういうものなのだな、と改めて感じました。
20代の著者